地 蔵 岳
2008年11月02日
同じ山を何度も登るのは好きではないが、メラピークKOBEのメンバーが雪彦山に二日間の登攀合宿をすると聞いたので、2週続けての雪彦山に出掛ける。メラピークの連中がどこを登山口とするのかは聞いていなかったが、賀野神社上にある展望台で偶然、出会うことが出来た。取り付きへの分岐を知らないので後を付いて行く。

兵庫県姫路市


今日は地蔵岳で引き返す
山歩きをしたい思いで来た訳ではないので、地蔵岳で引き上げることにした。展望岩に戻った時には右カンテ組は登り切ってしまっており、地蔵岳でもう少し待っていればよかったと後悔する。
メラピークは今夜は宴会
メラピークは坂根の公民館に宿泊し、宴会をするらしい。酒呑みの多いメンバーなので楽しい宴会になることだろう。呑み過ぎて明日の登攀に支障の無い様に・・・。今日は勝手にお邪魔してすみませんでした。近場を登攀され時は又見学させて下さい。
〔038〕 雪彦 山
沢に出る前に登山道が石組みで盛り上がっている地点から右にそれて、沢に下りて行く。踏み跡が何本もあり判り難い。分岐点は看板を目印に出来る。
展望台の道路脇に車を停めて、登山道を大曲から沢に下って行く。大曲で東稜側から登攀するのは5名と、右カンテからの登攀者5名に分かれる。
沢を渡り反対側の斜面を登って行く。
小さな沢と沢の間の尾根筋を登って行くが、結構な急登でハイキングコースとしても面白い道と感じた。ロープを背負っている新人君にはきつかった様だ。
今年、落石事故があったのは不行岳側の斜面だと教え
てもらう。二人のパーティがここを登っていた。
10分も登れば地蔵岳東稜の取付きに着く。
ここで高見の見物とする予定が・・・
東稜には登攀ルートが一本しかなく、一人の先行者が登り始めてしまい、彼が降りて来るまでの間、待ち時間となってしまう。待っている間にも登攀者が二組登ってきて、狭い取付きは人で一杯になってしまった。その中のガラの悪いおっさんが、先行者に大きな声で行動を聞くが、先行者からは返答無し、降りてくる前に登ってしまえとメラピークの連中に催促を掛け始める。
岩登り教室で講師だった女性クライマーの有元さんがトップで登攀する。先行者が降りて来ていないので同じピンを使うことになる。
東稜は登り始めが難しいらしく、慎重に手掛かりを探している。
写真では勾配が緩い様に見えるが、実際は垂直に近い壁である。
上からのロープは先行者の物。
停滞の原因となっていた先行者が降りてきた。別に彼が悪い訳ではないが、ハイキングでの停滞より遥かに長い停滞となってしまい、見学者としては痺れを切らして右カンテ見学に向かう
下山してくる先行者と登攀中の有元さんの間にはどんな会話があったのだろうか。
講習会ではトップロープだったので、例え足を滑らせても1〜2mの滑落で済むが、ここではピンの間隔が5m程有り、
最長で5m程滑落することになる。結構なダイコン下ろしになってしまうんだろう。
地蔵岳正面壁が良く見える展望岩に移動する。先週より紅葉が随分進んでいた。
氷ノ山は今が見ごろらしいが、雪彦山は来週当たりが見ごろとなる感じ。
展望岩からメラピークの連中の登攀をしばし見学する。今日は双眼鏡を持ってきたが、倍率が50倍もあり手振れで見難くてしょうがない。手持ちでの倍率は20倍程が限度か。
右カンテを登攀中の大杖、朝元組。
正面壁を登攀中の坂崎、伊東、古久保組。
地蔵岳分岐の少し手前に右カンテが近くに見える箇所があった。朝元さんは俺に気付き手を振ってくれたが、こちらはしばらく誰だか判らなかった。視力の違いを感じた。
知っている人が登攀しているだけで、普段見るより真剣みが全然違う。絵になる光景だ。
ガバが多そうに見えて、登ってみたい感じはするが、ビレーの技術が無い自分には無理なんだろうなー。
コンデジの3倍ズームではこれが限度、山歩きを始めて以来、イチデジ200倍ズームが欲しいと初めて思った瞬間である。7倍ズームの別カメラで写した写真
地蔵岳の向おうの岩稜に人が上がってくるのが見えた。東稜を登っていた連中だろうか。
二十歳代の若い女の子3人がキャーキャー言いながら登って来た。下りは大丈夫だろうか?
先週に続き、裏側から地蔵岳に登ってみる。慣れのせいか難なく登れる様になってしまった。
地蔵岳より先ほど休憩していた展望岩を見る。展望岩では3名のハイカーがこちらへ手を振っている。周辺の紅葉が綺麗だ。
先週も長いくさり場のある天狗岩からの斜面を見たが、自分がどこを降りて来たのか判らなかった。今日はハイカーの姿が現認出来て、くさり場からの道がはっきり判った。
今日知った登山用語 【ナッツ】nuts{E}
クライミングで使うプロテクション(確保点)の一種で、くさび型や不等辺六角型の金具にワイヤーを通したもの。クラック(岩の割れ目)にセットして(挟み込んで)確保のための支点に使う。クラックに合うように大小さまざまなものがある。もともとは、【ナット】(工業用の雌ネジ)を使っていたため。
じぞうだけ
関西百名山
兵庫100山』  メラピークの登攀を見学しに行く。
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